ARの基礎知識
公開日 : 2022.04.28
最終更新日 : 2023.05.23
ARの活用は珍しいことじゃない?活用例を紹介
ARの認識方法とは?3種類を解説
ARの認証方法は下記の3つに分けられ、それぞれ特徴や強み・弱みが異なります。- ロケーションベースAR
- ビジョンベースAR
- SLAM
ロケーションベースAR
GPSといった、位置情報を利用するのがロケーションベースARです。マーカーに該当する情報が必要ないため、位置情報が把握できればいつでも利用できます。ロケーションベースARではGPSの他に、電子コンパスやジャイロセンサーといった技術で位置を特定、周囲の情報をコンピューター処理して付与できるのが強みです。 その代わりGPSの精度は数メートルといったレベルでずれるので、屋内といったGPS情報が入りにくいところでは動作不良に陥るリスクがあります。ロケーションベースARは、例えば地図アプリ上で実際の風景にルートを矢印で表示する、といった際に使われており、道案内や外での旅行体験といった目的で活用可能です。ビジョンベースAR
スマートフォンのカメラ情報を利用するのがビジョンベースARです。カメラで対象のマーカーと呼ばれる情報を取得、関連情報を画面上へ表示できます。このマーカーには、二次元コードや画像といった種類があり、認識性では二次元コード、デザイン性では画像に分があります。 ピンポイントに対象物へデジタル情報を重ね合わせられるため、商品のパッケージへ二次元コードを付けて読み取ってもらい、オリジナルコンテンツを見てもらうといった使い方がされています。ビジョンベースARはコスト安で導入しやすい点も強みです。ただし撮影対象と距離があったり、暗い場所であったりするとカメラの認識率が落ちるので、ビジョンベースARもうまく作動しなくなります。夜に光がないところで利用するようなARを作りたい際は不向きかもしれません。SLAM
「SLAM(Simultaneously Localization and Mapping)」は、コンピューター処理により周囲の情報を収集、リアルタイムで自分の位置を推定するための環境地図を作成する方法です。高度な技術でありコストが安くなるには時間が掛かりそうですが、複雑なマッピングをこなしながらARを活用できる点が強みになっています。SLAMでは、以下のようなものを使って周囲の情報を把握・検知していきます。- カメラの映像
- 物体センサー
- レーザー
ARの活用例を認識方法別に紹介
ロケーションベースAR
ロケーションベースARは、次のようなアプリで活用されています。- ポケモンGO
- ペチャバト
- ドラゴンクエストウォーク
- ポケストップ(アイテム入手ができる場所)の設置
- 地域ごとのポケモンの変更
- ポケモンを多角的に見て楽しむ
- モンスターの出現
- アイテムの発見
- ほかのプレイヤーとの共闘
ビジョンベースAR
ビジョンベースARは次のようなアプリへ活かされています。- SNOW
- Snapchat
SLAM
SLAMでは次のような分野で活用されています。- 乗り物の自動運転技術
- AGV(人の代わりに自動でモノを運んでくれる車両やロボット)
- ドローン
WebARで身近にARを活用!
ARをコンテンツとして用意する際には、独自のアプリを制作して配布する、WebARとしてブラウザー上で見られるようにするといった方法があります。ARサービスの低廉化に役立っているのは、WebARです。アプリをプログラミングして制作するよりも低コストでコンテンツを用意できるので、中小企業でも気軽に導入できるARになっています。 WebARは基本的にビジョンベースARで動作します。対象となるコードや物体が用意できればすぐにユーザーへコンテンツを閲覧してもらえるでしょう。アプリだとインストールしないと使えませんが、WebARだとQRコードやURL読み込みなどで専用ページが開くので手間が掛かりません。最近ではWebARの開発を専門に請け負う企業も存在します。ARをビジネスへ取り入れたい方は、ぜひWebAR開発を得意とする企業へ依頼を掛けてみましょう。- ヒアリングやご提案などの打ち合わせを行う
- プラン確定や製品データ提供といった注文へ移る
- ARの仕様確認、校正を行う
- URLやコードで納品
ARを活用するメリット
ARを活用すると、次のようなメリットがあります。ビジネスにARを導入するか否かは、メリットを把握してから検討を行うのが理想です。人的リソースの不足を補える
ARを商材などで活用すると、以下のように人的リソースの不足を補えるメリットが得られます。- 営業で余計な説明をしなくて済む
- 商談がARモデルの利用でスムーズに進められる
- 商品の持ち運びに時間を取られなくなる